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お知らせ
2020/09/12(Sat)
追記:永らく更新途絶えて申し訳ありません。
PC不具合、アプリverUPの不調が重なりトラブっておりました(未だ引きずっております)
ボチボチと結末に向けて更新していくつもりです。
(2021/03/08)

*PC(ビュー)で見て頂いている方向け

最初から読みたいのに、記事が埋もれて遡るのが面倒だというお声にお応えして、画面TOP、左の「ボクの中のワタシ Index」復活しました。
※追記
スマホの方はこちら ボクの中のワタシ INDEX

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第13章  再会 ー 再会2・3 -
2022/05/16(Mon)
 和室に彼女と二人きりになり、みちるは立ち尽くし、深いため息を吐いた。

 揺らめく蝋燭の灯りに浮かび上がる彼女の秘部は、キラキラ淫汁で濡れ光り、ア×ルにはヘッドがクリスタル製のア×ルプラグが挿しこまれていた。

 口枷は外されていて、真っ赤な唇が口の開口部から覗いていた。

 息苦しいのか、口が開き、肩が上下している。

―――理恵なの?

 浩二の話からは、彼女は理恵だと思わざるを得ない。

 黒革のボンデージでくびれが強調されているが、理恵の身体のシルエットと思えなくもない。

 ただ、この環境に理恵が陥っているのは、どうしても腑に落ちない。

―――貴女はいったい誰なの?!

 確かめるしかないと、みちるは彼女に近付き、彼女の前に膝をついた。

 『浩ちゃんと、見ててあげる』という雅の言葉が頭に浮かんだ。

 天井の隅を見上げると、監視カメラの赤いライトが見えた。

 反対側の天井にもカメラが設置され、動作中のランプが点いていた。

―――浩二さん… いやらしい私を見ててください

 いざ、彼女に触れようと手を伸ばした時、彼女の股間からくぐもった微かなモーター音が聞こえだし、目の前の彼女が身悶えを始め、喘ぎ声を漏らし始めた。

「あはッ、ぁハァァァッ…」

 四肢を天に向けて拘束されいる不自由な身体をもどかし気に捩る。

 ア×ルプラグは、リモコンバイブだったようで、上階でモニターしている浩二が操作しているのだとみちるは思った。

「あぁぁ… いやぁん…」

「お願いっ…」

「挿れてっ… くださいぃっ」

「お願いしますぅ… お願いぃ…」

 みちるは息をのんで彼女の痴態を凝視した。

―――理恵の声?!

 付き合っていた時、こんな快感に翻弄され取り乱した理恵の声を聴いたことがない。

 店のフロアや、カウンターで幾度も達して感度が上がっているにしても、彼女がア×ルへの刺激に取り乱しているのは明らかだ。

「挿れてぇ~~~っ お願いです! オマ〇コにっ… オマ〇コにくださいぃぃ~~」

 彼女は、ヴァギナへの挿入をねだって拘束された身体を懸命によじり、腰を怪しくくねらせる。

―――こんなの… 理恵じゃない…

 矢継ぎ早にはしたない言葉で挿入を懇願する彼女を目の当たりにし、理恵だとは到底思えなかった。

―――可哀想… 逝かせてあげる…

 みちるは身体を寄せ、股間のディルドウの切っ先を彼女のヴァギナに当て、ゆっくりと腰を沈めた。

「あへっ、いいぃっ、うーッ」

 彼女は仰け反り、身体を硬直させる。

 みちるは彼女の足首を握り、ゆっくり抽挿を始めると、彼女は消え入りそうな啼泣を漏らし始めた。

 と同時に腰を前後に振る行為は、みちるの中心を貫くディルドウも微妙にズレ動き、肉壁を刺激してきてみちるの官能も駆り立て始めた。

 みちるは、自分の中で蠢きが感じられるように腰をくねらせ、ディルドウを彼女に打ち付ける。

「あぁぁん…」

 みちるの口からも甘いため息が漏れ始めた。

 やがて競いあうように、二人の口から甘い喘ぎ声が零れ、みちるは腰の動きを速め、彼女の蜜壺を突く。

「あっ!」

 みちるの体内を穿つディルドウがいきなり震え始めたのだ。

「あっくぅぅ… あぁぁぁ…」

 自分の体内の淫具もリモコンだったことを知る。

「あぅっ! こ、浩二さん…」

 更に、ハーネスの前部に取り付けられ、彼女の中に挿入しているディルドウも震え始めたのだ。

「ひっくぅっ… だ、ダメっ… 赦して~~~~~っ」

 抜き差しされるディルドウが激しい振動をして膣壁を刺激する快感に、彼女は大きなよがり声をあげ、腰を蠢かす。

 そしてその震えは、股を割り裂くベルトを通じてみちるのクリ〇リスを微妙に刺激してきた。

「ぁハァァァッ おねが、だから…」

「あっ......ッ、あ、ああ“っ...!」

 二匹の雌犬と化した二人は、狂ったように快楽を求めて腰を振り、競うように啼泣を漏らす。

「あぁぁぁ~~~ 逝っくぅぅ~~~…」

「いいぃっ、うーッ、ううっ~ん、うぐっ」

 彼女が逝き、追いかける様にみちるも絶頂を迎え、身体を反らせ堕ちていった。


     


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第13章  再会 ー 再会2・2 -
2022/05/09(Mon)
「ふ~ん… 貴女… 惚れ惚れする程良い身体してるわね。 浩ちゃんが夢中になるのも頷けるわ」

 みちるは雅ママにスタッフルームで全裸にされた。

「嘘みたいだわ。 十代の女の子みたいな肌だわねえ」

 雅はみちるの裸をしげしげと見まわし、肌を撫でながら感嘆の声を上げる。

「肝心のアソコの具合も凄いらしいじゃない?!」

 雅はみちるの顎に指を掛け、怜悧な笑みを浮かべて言った。

「貴女は虐めて欲しいんでしょうけど、今日は貴女があの子を虐めてあげてね」

 そう言う雅の手には、ディルドウが反り返ったハーネスが握られていた。

「ふふっ。 分かる? 玲奈がくれた貴女のアレよ」

 股間を渡るT字帯にもディルドウが取り付けられているのを見て、みちるはみるみる頬を赤らめる。

「その可愛らしい恥かしがり方がキュンとしちゃう。 さあ、穿きなさい。 どうせもうぐっちょり濡らしてるんでしょ」

 雅は、頬を赤らめ少し怯えた風のみちるを揶揄い、ハーネスを渡す。

 みちるは素直にハーネスを両足を通し、中心部にそそり立つディルドウの先端をヴァギナにあてがい、ゆっくりとハーネスを引き上げた。

「はぁぅん…」

 膣壁に奔る快感に思わずみちるは声を洩らす。

 雅がハーネスをぐっと引き上げ、左右のベルトを手際よく締めつけた。

「さあ、行きましょうか」


     ◇

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第13章  再会 ー 再会2・1 -
2022/05/03(Tue)
【数時間前】


「理恵君。 留守中ご苦労様でしたね。 今夜、時間あるかい?」

 夕刻に長い海外出張から戻ったばかりの浩二に問われた。

「はい。 大丈夫です。 でも時差もあるし、お疲れではないですか?」

 理恵はほぼ一か月ぶりに会えた浩二の誘いに、踊る心を悟られぬよう抑えた声で答えた。

「ん?! ああ、大丈夫だよ。 機内で十分眠れたからね」

 浩二は意味深な笑みを浮かべて理恵を見た。

「そ、そうですか… それならいいんですけど…」

 理恵の言葉が、食事だけではなく、深夜にまで及ぶ人前での辱めの時間を期待したからだと浩二が理解したように感じ、無性に恥かしかった。

 浩二には、初めて会った時に抱かれたきりで、それ以来抱こうとしてこない。

 オフィスでは下着なしで過ごさせ、時に目の保養と言って晒した秘部をじっと見詰めるだけだ。

 アムールのカウンターの上で、淫具で嬲られることはあったが、ラブホテルで若い男達に女王様プレイを強いたり、聖子という女とレズプレイさせたりするが、セックスする場に居ない。

 後にその録画を見たであろう浩二は『楽しかったですか?』としか聞かず、無関心を装って理恵の被虐心を嬲るのだ。

 抱こうとしないのは、従業員には手を出さないという浩二なりの矜持なのだと理恵は思っている。

「銀座のいつもの寿司屋、7時に二人、予約を入れておいてくれますか」

「はい。 承知しました」

「君は、雅ママのところに先に行っててください。 後でいきますから」

「あっ …はい」

 一瞬、自分との食事の予約かと期待したが、浩二が最近付き合っている彼女との食事だと察した。

 日々、浩二のスケジュール管理をする中で、チョイスする店が若い女性が悦びそうなリクエストが増えていたので、そういう存在を感じていた。

 浮気には違いないが、姉も一人娘の姪っ子・真美もすごく大切に愛されている事は、普段の浩二を見ていてよく分かっている。

 週末に神戸に帰る時、彼女たちへの土産を手配するのは理恵の仕事だった。

 竜之介を救うつもりで交渉したJULLYの長谷川に過去の秘密をネタに逆に脅され、凌辱されているところを浩二に助け出された。

 その夜に、ただ一度だけ抱かれた時の強烈な快感の記憶と、服従を誓わされた『君を金で買ったんだよ。 堀口 理恵は、昼は新会社の有能な秘書。 夜は僕のサディスティックな欲望を満たす都合の良い”奴隷秘書”だ』という浩二の言葉が理恵を支配していた。

 食事の後に、もしかしたらその彼女に自分の淫らな姿を見せるつもりかもしれない思うと、妖しく騒めく自分が憐れで哀しかった。

 留守中の数多くの決済案件を精力的にこなし始めた浩二に気付かれないように、理恵はデスクの下でひっそりとショーツを下ろし胸ポケットに忍ばせた。

「理恵君。 年下のバーテンの彼氏とはうまくやってますか?」

 浩二はパソコン画面を見詰めたまま、唐突に無理にナンパさせた竜司の友人・三上の事を口にした。

「い、いいえ… 会っていません」

「そうですか。 じゃあ、聖子っていったっけ、彼女とはどうなの?」

「いいえ… あ、あれきりです…」

「そうなんだあ。 出張の間、熟れた身体を持て余していたんじゃありませんか?」

「そんな事はないです…」

「うふっ、そうですか。 さてと… 急ぎの案件は終わったし、今日はこれくらいにして帰ります」

 そう言って浩二はパソコンの電源を落とした。

「はい。 承知しました」

「じゃ、後で。 先に楽しんでてくださいね」

「…はい」

 浩二は笑みを浮かべ、理恵を一瞥して社長室を後にした。


     ◇


「久しぶりね、理恵ちゃん」

 アムールの入り口で丁度出勤してきた様子の雅に背後から声を掛けられた。

「さっ、中に入って着替えましょうか」

「はい…」

 浩二と話が通じているらしい雅の有無を言わさぬ口ぶりに、理恵は素直に従うしかなかった。


     ◇
 
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第13章  再会 ー 再会・2 -
2022/04/21(Thu)

 鉄の扉が開くと、冷たい空気が頬を撫でた。 ―――あの時と一緒だ…  前に連れて来られた時は、自宅に送り届けられるまで目隠しのカラーコンタクトを装着されたままだったので視覚の記憶は全くない。  セーラー服を着て視界を遮られたまま玲奈の腕にすがって歩いた薄暗い通路を、今日は浩二にエスコートされて歩く。  冷え冷えした通路に響く靴音は、あの時の店だと確信させた。  店内に入り、目にした紫をベースにインテリアは淫靡な雰囲気を感じさせ、みちるは息を呑む。  浩二に誘われるままに、カウンターの席に付いた。  カウンターの横には薄く透けるカーテンで仕切られた一角があり、その中には天井から吊るされたボンデージ姿の女性が、喘ぎながら蠢いている。 「浩ちゃん、いらっしゃい。 お連れの貴女は確か…… 麻里絵ちゃんよね。 お久しぶりね」  鮮やかな真っ赤ののホルターネックのドレスを着た長身の女性が、微笑みを浮かべてカウンターを隔て向こう側に立った。 「はい… あっ…」 ―――雅ママ?…  彼女のソプラノボイスに聞き覚えがあった。  コンタクト越しに朧気にしか見えていなかったが、確かに父の前で金魚鉢に排泄させられたあの時の人に違いない。 ―――思い入れのある人って雅ママの事ですか?  みちるが問いたげに浩二に視線を向けると、浩二はポールダンス・ステージで蠢いているボンデージ姿の女性に見入っていた。  透けるカーテン越しに、腕を背後で縛められた裸の男が、ボンデージ姿で吊るされた女性にまとわりついていた。  口だけが開いた全頭マスクを被され、口枷で開ききった彼女の口からアフ、アフッと苦しそうな吐息が漏れ、みちるの被虐心を煽り胸が騒めく。  しかし、気掛りは、浩二がこの店に出入りしてること、そして雅ママが親しげに挨拶している事だ。  玲奈は雅の従業員だから浩二が雅を知っていても不思議ではない。  浩二に騙され父との不遇の交わりの後、連絡を絶ってからの一連の弟や姉迄交えた出来事にも、浩二が係わっていたのかもしれないと疑義が頭をよぎった。 「浩二さん… どうしてこのお店に私を?」  口にするのを躊躇っていたが、二人の前にお酒のグラスが出されたのを機に、みちるは浩二に尋ねた。  みちるが怪訝そうな表情を浮べているのを見て、浩二はみちるの心中を察した。 「以前から雅ママとは深い付き合いがあってね。 この店にも時々来てた。 でも俺のやり過ぎで君が俺から遠ざかってた丁度その頃に、ここを含めたママの経営する店に売春容疑で警察の摘発が入るって情報があって、暫く大人しくするかなと来るのを止めてたんだ」 「浩ちゃんは、かなりビビってたわよねえ。 メールや電話の履歴も全部消せってすごく焦ってたのよ、麻里絵ちゃん」  カウンターの向こうで雅が笑いながら言った。 「失礼な奴だなあ。 富岡の手入れ情報がなければ今頃ママは塀の中かもだぞ」 「ほほほっ。 それはそうですね。 お陰様で1店、閉めただけで何とか切り抜けられて、いまだに娑婆でお天道様拝めていますわ」 「麻里絵と再会し、、、」  ママの会話に合わせて浩二はみちるの方を向いてウィンクをしながら”麻里絵”と呼び、言葉を続ける。 「君がこの店で起こったお父さん達との出来事を打ち明けてくれた時、随分驚いたんだ」  東名高速を走るリムジンの中で、浩二に貫かれながら『何があった?』『それからどうした?』『感じたのか?』と嫉妬をしてくれているとも感じさせる浩二の問いに、父や弟、そして姉との事も正直に答えたのだった。 「後で玲奈を叱ったものの、あいつにしたら俺がもう君に飽きて捨てたと思ってたらしいから、俺のせいでもある… 改めて謝るよ。 ごめんね」  浩二はみちるに身体を向けて静かに言った。 「そんなこと…」  富岡の魔の手から救われたのは、彼に浩二が話をつけてくれたからだったし、そもそも浩二が富岡達の裏社会との交流があったからこそ知り合えたのだ。 「あそこで喘いでる女の子は、麻里絵と沖縄に旅行に行った後にここで出会ったんだ」  浩二がポールダンスステージに視線を投げた。 「あの子はその時も今日と同じように、あんな風に嬲られていたんだ…」  みちるも視線を移すと、いつの間にかステージの隣のテーブル席に二人は移動していた。  若い男性がガラステーブルに仰向けに横たわリ、彼の股間に女性が跨って腰を振り、喘ぎ声をあげている。  そのテーブル席には、怪しげな老人と妙齢の女性が座り、目の前の裸の二人を見て楽しそうに会話していた。 「君に会わせたかった人ってあの子だよ」 「えっ?!」  みちるは、振り向き、浩二の顔をじっと見つめた。       ◇

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第13章  再会 ー プレゼント -
2022/03/28(Mon)

 暦は3月の末になり、春らしい暖かい日が続いていた。 『今、成田に着いた。 今夜、会えるかい?』  3週間ほどの海外出張に出かけていた浩二から夕刻に電話があった。  商談の進捗が流動的で、帰国スケジュールが決まらないと聞いていたので、突然の報に飛び上がらんばかりに喜んだ。  再会して以来、こんなに間が空いたのは初めてだ。  浩二はもちろん、みちるもプロジェクトリーダーとして日々忙しく、中々タイミングが合わないのだが、それでも、月に3,4回浩二と顔を合わせていた。  浩二が泊まれる時は、朝まで濃密な時間を過ごす。  浩二に”女のカラダ”を愛でて貰うのはとても嬉しく、縄できつく縛められ、息も絶え絶えに快楽に翻弄される目眩(めくるめ)く時間は魅惑的だ。 『神戸に帰る便迄あまり時間がないが、会えるか…』と連絡をくれた浩二と、羽田空港までのタクシーの中で手を繋ぎ、数十分の車中デートをした事もあった。  身体を合わせなくても、ほんの束の間の自分と過ごす時間を浩二が欲してくれたのは、肌を合わせなくてもとても嬉しかった。  偽りの造り物の身体なのだと、いまだに自信を持ちきれずにいる自分に心を寄せ、”一人の女”として現実に生きていると実感させてくれた。 『今日はお祝いをしよう』  待ち合わせの喫茶店に着くと、既に来ていた浩二が、みちるを見るやいなやと嬉しそうに言った。 「お祝いですか? あっ! お仕事、上手くいったんですね?!」と聞き返すと『違うよ。 やっぱり、忘れてたね。 自覚が足らないぞ』と笑いながら浩二はみちるをたしなめる。 『だめだよ、自分の誕生日忘れちゃあ。 今日は、新垣みちるさんの誕生日でしょ』  そう言われてハッとした。 ―――そうだった…  きょうは、新たに得た戸籍”新垣みちる”の27回目の誕生日だった。 「とにかく腹が減った。 みちるは何が食べたい?」 「あっ、う~ん… えっと~…」 ―――きっとこの日の為に予定を繰り上げて帰国してくれんだ…  感激でみちるの瞳は今にも零れんばかりに涙で潤んでいた。     ◇  長期のアメリカ滞在で和食に飢えているだろう浩二を思いやり、浩二も好きな寿司をおねだりした。  飛び切りに旨い寿司に舌鼓を打ち、次の店に移ろうと夜の街を浩二と腕を組んで歩く。  知人に見られるかもしれない場所で二人で歩くのは初めての事で、それだけで少しみちるの心は浮き立っていた。 「今日はもうひとつ、プレゼントがあるんだ」 「えっ?! まだ何か用意してくださっているんですか?」  みちるの左手の中指には、寿司屋で貰ったティファニーのゴールドのリングが光っている。 「思い入れのある人に会わせてあげたいんだぁ」 「えっ?! 思い入れのある人… ですか?」  みちるは怪訝に思い、ふと立ち止まり、浩二を見詰めた。  女性として暮らし始めて、そんなに時は経っていない。  思い入れのある人という表現は、”竜之介”として知り合ったてた人なのかと不安になった。   過去をすべて捨てるように戸籍まで整えてくれたのは他でもない浩二自身だ。 「誰なんですか?」  尋ねても『会ってからのお楽しみだ』としか答えてくれず、浩二はどんどん歩を進める。  誰だろうと思いを巡らせながら、付いて行くと塀の一角に看板もない扉の前に浩二は立ち止まった。

 そして慣れたような手付きで扉の横にある操作盤を操作すると、ピーッと音がして、ガチャッと施錠が解かれた音がした。  操作音と開錠の音に思い当たる。 「えっ?! こ、ここは…」


―――玲奈ママに連れて来られたあのお店…



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第13章  再会 ー 首輪 -
2022/03/14(Mon)
 お昼休みにみちるは仲良しの同僚・美緒と連れ立ってランチに出かけた。

「今日は暖かいわねえ」

「ほんとね」

 もうすぐ暦は師走だというのに、コートを着ていると汗ばんできそうな陽気だ。

「ねえ、みちるさん」

「なあ〜に?」

「みちるさんには今日の天気みたいに人より早く春が来たみたいね!」

「なに、それ…」

「うふっ。 彼氏、出来たでしょ?! 夕べはデートだったんじゃない?!」

 美緒が意地悪そうな笑みを浮かべ顔を覗き込んできた。

「えっ?! 違うわ…」

 週が明けてから、男に晩生(おくて)と定評があったみちるの雰囲気が変わったと同僚達に噂され、彼氏ができたんでしょと幾人かに問われた。

「だって一昨日もカラオケ誘っても付き合ってくれなかったし、昨日なんか朝からずっとソワソワしてたわ。 珍しく定時でパッと帰っちゃったじゃない」

「昨日は… 父が上京してたから…」

「ほんとに? いつもはパンツスーツかタイトスカートなのに貴女の可愛いフレアスカートなんて初めて見たわ」


「そ、そんなの、たまたまよ…」

「うふっ。 お父さんに会うためにあんなにバッチリ、メイクしてたの?!」

 昨日、退勤前にトイレでメイクを直してたところに、出先から戻った美緒に出くわしていた。

「リップの色もいつもと違ってたし~」

「えっ… それは…」

 みちるは頬を染め、言葉に窮した。

  東京に戻ってからも、夜毎浩二に愛される日々が続いていた。

『抱いても抱いても、みちるの身体は魅惑的で、反応が何とも煽情的でゾックゾクさせる! 暫くはみちるの時間を貰うよ』

 神戸からのリムジンを降りる時に、そう告げられ、連日浩二の定宿ホテルで抱かれた。

 そして昨夜は、会社近くで浩二と落ち合い、初めてみちるのマンションに浩二を迎え、明け方近くまで激しく交わっていた。

 浩二の腕枕で束の間の眠りにつこうとした時『家出していた愛犬がやっと戻ってきてくれたよ』と髪を撫でられながらぼそりと浩二が呟くと、思わず涙が滲んだ。

「もお、白状しちゃいなさいよ。 昨夜も愛し合ったんでしょ?! うなじに愛のキスマークがくっきりだものぉ~」

「えっ?!」

 みちるは慌てて美緒の視線が送られている首筋に手を当てた。

「嘘よっ。 うふふっ」

「もぉ~、美緒ったら… 意地悪ねっ…」

 みちるは観念し、昨夜の情事を見透かされ恥ずかしさで顔が真っ赤になった。

「わかりやす人ですね、みちるさんて。 可愛いっ!」

「ごめんなさい… もう… 勘弁して…」

「わかった。 うふっ」



     ◇

 美緒と食事をしながらも、みちるはずっと浩二の事を考えていた。

 昨夜から今朝に掛けての浩二との出来事を思い出す。

 夜通し、激しく愛された後、早朝に、日比谷公園を手を繋いで散歩した時、胸を満たしたのあの安らぎは一生忘れないと思った。

 そして今夜も、みちるのマンションに浩二が訪れる予定で、思わず口元が緩んでしまうのを禁じえない。

 抱かれるたびに、みちるは自分の”女のカラダ”が開発されているように感じていた。

 増々感じやすくなっているのは愛し、愛される人との交わりだからだと思っている。

 こんな日が長く続けばいいのにとは思うが、叶わぬ儚い想いであることも十分わかっていた。


     ◇

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第13章  再会 ― 告白 -
2022/02/28(Mon)
 神戸で再会した金曜の夜から翌週の月曜日の朝まで、浩二は飽くことなくみちるの身体を貪り尽くした。

 疲れて果て微睡んでは抱き、食事を摂っては貫き、新神戸駅ホテルに籠り濃密な時を過ごす。

 それはみちるの初めてを父親に委ねてしまった後悔を払拭するためだったのかもしれない。





 月曜の朝一の新幹線で一緒に帰京するつもりが、ずっと抱いていたいと言い出した浩二が、運転手付きのリムジンを手配した。

 深夜に神戸を出発し、すぐに裸で抱き合う。

 仕切り版でドライバーに見られないとはいえ、すぐ傍に人がいる事がみちるの被虐心を煽る。

 貫かれながら、スモークのウィンドウから並走する車のドライバーに見られたような気がした時はそれだけでふっと意識が飛びそうになった。

 東京までの約6時間の移動中、車中でずっと裸で汗まみれで抱き合い、月曜の朝を迎えていた。

 みちるは自分の中の女の官能を根こそぎ焙り出され、女の快楽をとことん身体に刻み込まれた4日間だった。



     ◇



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